緑内障について見える範囲(視野)が狭く感じるという方へ

緑内障とは

視神経が圧迫されることで視野が狭くなる病気です

緑内障とは、眼の硬さである眼圧が何らかの理由で高くなり、視神経が圧迫されることで視野が狭くなる病気です。
患者数は国内で200万人以上と言われ、中高年に多く、中には失明に至るケースもあります。

緑内障の症状について

自覚症状がないまま進行しやすいため、注意が必要です

見える範囲が狭くなるほか、電灯の回りに傘のような光彩が見えたり、頭や目に急激な痛みを感じたりすることがあります。

注意したいのは、自覚症状がないまま進行してしまうことです。物を見るときには両目を使って互いに調整し合うため、視野が狭くなっていることに気付かないケースが多々あります。
見えづらいといった症状が出た時点で、調べてみたら視野が半分欠けていた、ということもあります。

当院では、OCTを使って初期の緑内障を見つけられます

少しでも違和感を覚えたら、片目ずつチェックするか、眼科で検査を受けましょう。
当院には網膜の断層画像を撮影でき、目の病気の診断力を高めるOCT(光干渉断層計)という機器を備えているため、初期の緑内障を発見することが可能です。

緑内障の治療方法について

進行速度を緩やかにするのが治療の主な目的です

緑内障は残念ながら、今のところ完治させる方法はありません。進行を抑制させることが治療の主な目的になります。初期の段階で発見できた場合は、患者さんの年齢や性別、通院状況などを考慮して治療を行うかどうかを検討します。

点眼薬やレーザーで眼球内の水分を調整します

治療を行って進行を抑制させることを決めた際には、眼圧を低くするために、目の中にある水分(房水)を調節する作用のある点眼薬を使用します。
点眼回数や用量は、必ず指示を守るようにしてください。多ければ効くというものではありません。点眼薬を挿した後は、薬が鼻に抜けていかないよう、しばらく目頭を押さえておくと効果的です。複数の点眼薬を使用する場合、5分以上の間隔を設けるようにしてください。
薬によるコントロールがうまくいかないときには、房水を詰まらせている部位にレーザーを照射して、水の流れを良くしていきます。