よくあるご質問

白内障はどんな病気ですか?

水晶体が白く濁り、ものが見えづらくなる病気です

白内障は、目の水晶体という部位が白く濁ってしまう病気です。白内障になるとものが良く見えなくなりますが、これはカメラのレンズが曇ってしまうと写真がよく写らないのと同じ原理です。

白内障は少しずつ進行する病気ですが、一度濁ってしまうと透明な水晶体に戻ることはありません。点眼薬は進行を遅くするために使用するもので、治るわけではありません。治すためには、手術を行う必要があります。

白内障手術の内容について教えてください

濁った水晶体を取り出して、人工レンズを入れます

白内障手術とは、眼球を数ミリ切開し、濁った水晶体を取り出した後、人工レンズを挿入する方法です。麻酔は注射ではなく点眼であるため、痛みが少なく、手術も短時間で済みます。術後は、院内で少し休んだ後に帰宅することができます。

白内障の手術を受けた後、生活に支障はありますか?

簡単な家事や作業は手術の翌日から可能です

簡単な家事や事務といった作業であれば、手術の翌日からでも可能です。激しいスポーツや飲酒、旅行、洗顔、洗髪などについては医師に確認して下さい。

白内障の手術時に入れたレンズはそのままで良いのでしょうか?

そのままで問題ありません。ただし、定期検診を受けるようにしましょう。

緑内障とは、どんな病気ですか?

視神経が損傷し、視野が狭くなってしまう病気です

緑内障とは、視神経が損傷してしまい、見える範囲が狭くなってしまう病気です。視野が狭くなるなどの自覚症状はある程度進行しないと現れず、また完治させることはできないため、早期発見が大切です。目の眼圧を低下させることで、進行を緩やかにすることができます。

40歳を過ぎたら、定期的に眼科で検査を受けるようにしましょう。

緑内障の症状にはどのようなものがありますか?

緑内障の主な症状としては以下のようなものがあります。

  • 目が疲れやすい
  • 夜間、光の周りに色のついた輪が見える
  • 時々、目がかすむ
  • 視野が狭くなる

このような症状を感じたら、早めに眼科を受診してください。

緑内障の治療方法について教えてください

点眼が基本になります

緑内障の治療は、毎日の点眼が基本となります。眼圧が下がりにくい場合は点眼薬の種類を増やします。

点眼薬が多く、毎日数回もの点眼を行うのは煩わしいという方は、SLTというレーザー治療で対応することもできます。

糖尿病網膜症とはどんな病気ですか?

糖尿病に合併して起こる病気です

糖尿病網膜症は、腎症、神経症と並んで糖尿病の3大合併症の一つです。初期のうちは症状が出ないことが多く、症状が出てからでは視力を維持することが困難になるケースもあります。
糖尿病と診断されたら、定期的に眼科の検査を受けるようにしましょう。

糖尿病網膜症が起こる原因を教えてください

血糖が増えることで目の細い血管がダメージを受けるためです

糖尿病になると、血液の糖分(血糖)が増えます。その状態が続くと血管に多くの負担がかかり、細い血管から順に障害が生じます。

網膜には、目に酸素を運ぶための細い血管がたくさんあり、それらが損傷してしまうと網膜が酸素不足におちいり、さまざまな障害が起こるのです。

ものが歪んで見えますが、どんな病気の可能性がありますか?

黄斑前膜や加齢黄斑変性症の可能性が考えられます

目の黄斑という部位が異常をきたしている可能性が考えられます。黄斑部の病気には、黄斑前膜と加齢黄斑変性症という病気があり、割合的には黄斑前膜の方が多いです。これは黄斑に薄い膜がはってしまう病気です。

加齢黄斑変性症についてはこちらのページをご覧ください。
「加齢黄斑変性症について」へ

視界に黒い点が浮かぶのですが、放っておいてもいいのでしょうか?

急激に増えた場合は網膜剥離が考えられるため、眼科を受診しましょう

視界に黒い点や糸くずのようなものが漂う症状を飛蚊症と言います。加齢に伴う生理現象であれば様子を見て問題ありませんが、急激にこれらの症状が増えた場合は網膜剥離が疑われるため、早期に眼科を受診するようにしましょう。